どうしても訪れたかった場所。
オランダ最大の国立公園デ・ホーヘ・フェルウェの森に包まれるように建つ美術館、
クレラー・ミュラー美術館です。
アムステルダムのゴッホ美術館とこちらのクレラーミュラー美術館が所蔵しているゴッホ作品は合わせて油彩290点、デッサン約680点以上。
ゴッホ美美術館はゴッホの弟テオの奥様の元の遺された作品が現在の美術館の所蔵となっていますが、このクレラー・ミュラー美術館はオランダ最大の富豪と言われたアントン・クレラー・ミュラーの妻、ヘレン・クレラー・ミュラーが買い集めたコレクションで成り立っています。
まだ国際的に評価が定まっていなかったゴッホ作品を嵐のような勢いで買い集め、世界で有数のコレクションを築き上げた後、ミュラー社の経営危機に陥り、美術館設立を条件に広大な敷地と共にコレクションをオランダ政府へと譲渡。
その後その土地は国立公園となりその敷地内に約束通り美術館が設立され、ヘレン・クレラー・ミュラーが初代館長となります。
彼女は生涯で立った一枚しか売れなかったというフィンセント・ファン・ゴッホの才能を正しく評価したコレクターだったのですね。
さ、中に入ります。
この美術館に訪れるのが嬉しくて嬉しくてテンション上がります!!
まず・・・モネの作品(1871年)
そしてルノワールの作品(1877年)
スーラの作品(1886年)も。
何気なくピカソの作品(1919年)も。
そしてここからが怒涛のゴッホ作品。
『種まく人』(1890年)
昔教科書で見たまま・・・・すごい。
『4輪の枯れたひまわり』(1888年)
そしてそして幼少期、ゴッホ作品で一番好きだったこの作品に出会えました!!
『糸杉と星の見える道』 (1890年)
嬉しい〜!
このようなタッチを間近で・・・感動!
そしてアルル時代を代表する有名なこの作品も。
『夜のカフェテラス』(1888年)
素晴らしいです。
『花咲く桃の樹』(1888年)
横の説明文をただ訳すと『ジャガイモ農家』(1885年)
オランダかアントワープにいた頃の作品。
ミレーの模写のようですね。
こちらも訳すと『女性の頭部』(1885年)
この作品も昔本で見た気がします・・・。
そしてオランダ、ニューネンにいた頃はこのような絵も描いているのですね。
訳すと『牛車』(1884年)
上の作品と同じころの作品・・・・
訳すと『日没時のポプラ並木』(1884年)
もっと若いころの作品はこちら。
オランダ、エッテンにいた頃の作品。
訳すと『麦わら帽子のある静物画』(1881年)
ゴッホは最初、色々な画家の模倣をしていた、と聞きますが本当に様々なタッチの絵があります。
オランダ時代、ベルギー・アントワープの時代、そしてフランス・パリの時代・・・・アルル時代、サンレミ時代・・・
と本当に時代時代でこれだけ違うのですね。
37歳で生涯を終えるまでこれだけの作品を残すフィンセント・ファン・ゴッホ。
これらの時代の流れを有名作品で見ることが出来ると勉強になり、
今まで様々な場所で見てきたゴッホ作品の歴史が繋がった感じがします。
こちらは『プロヴァンスの積みわら』(1888年)
ちょっと訳せなかったのですがこちらは1890年の作品。
訳すと『芝刈機と太陽とトウモロコシ畑』なのですが、
多分『麦畑の刈入れ』(1889年)もしくは『麦刈る男』(1889年)
そして有名な『アルルの跳ね橋』(1888年)
『郵便配達夫ルーラン』(1889年)
こちらもかなり有名ですね、
上の絵画のルーラン夫人オーギュスティーヌ・ルーランの肖像画
『子守歌』(1889年)
こちらも有名ですね〜。
ゴーギャンの影響が少しありそうなタッチですね。
これら数々のゴッホ代表作品がこのような空間でじっくり見られます。
素晴らしい美術館です、本当に。
ピカソの作品・・・フクロウ。
ジャコメッティの作品もこんなに間近。
満喫!!!!!
今まで様々な美術館に行きましたが、クレラーミュラー美術館、こちらは落ち着いて作品が見られ、かなり心に残る美術館でした。
アムステルダムからは少し遠かったけれど、寄り道して本当に良かった・・・。
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