6月22日は母の命日。
母との思い出に『中国飯店』に行ってきました。
母とこのお店に最初にお食事をしに行ったことを今でも覚えています。
今までに食べたことのないくらい美味しい中国料理で、衝撃的でした。
そして、元気だった母が何気なく言った一言。
「最期のお食事に、ここのお料理が食べたいわ・・・」
その時は何も考えていなく、
「そうね、それくらい美味しいよね・・・」と私。
これがいつものオーダー。
三種の前菜。
海老の湯葉巻
フカヒレの姿煮
黒酢の酢豚
とうみょうの炒め
素そば
金木犀入り黒ゴマ
この中で特に私達が好きだったのが黒酢の酢豚とフカヒレの姿煮。
病に臥し、お食事も摂れなくなってきた頃、なんとか母に食事をしてもらいたく、
母の好きだったここの『黒酢の酢豚』と『フカヒレの姿煮』を用意していただき、
お食事に出しました。
「美味しい・・・」
何も食べられなかった母がそう言って、自ら美味しそうに食べてくれたのです。
そして、本当にそれが母の最期の食事となりました。
思い出すと切なく、なんとも言えない感情になります。
ここ『中国飯店』では母との思い出が沢山あり、
色々なことを話し合った場所でもあります。
いつも母を偲ぶ時は『中国飯店』に寄らせていただいています。